借りてきた猫

これまでのお話

「借りてきた猫」という言葉がある。
キジトラの穴一家は猫たちを迎えるまで犬と猫の違いを全く理解していなかった。犬はお出かけが大好きで初めての場所に連れて行ってもキャッキャ喜ぶ。猫シェルターから自宅まで猫たちを連れて帰る道中(約30分)ふーちゃんは車の中でずっとニャーニャー鳴いていた。

自宅に着いて猫部屋にケージごと運んでみたが、全然でてこようとしない。2匹とも全力でビビってるらしいので、お世話の時以外は近寄らないようにした。結局その日は出てくることはなかった。
借りてきた猫というのは本当だった。よその猫を借りてきてネズミ退治してもらおうと思っても役に立ちそうにない。

翌日にはふーちゃんが、翌々日にはタンタンが恐る恐る出てきた。フレンドリーなふーちゃんはすぐにお腹を見せて、もふもふさせてくれた。タンタンはかなりのビビリらしく、リビングには出てきたものの、誰かが少しでも動くとダッシュで猫部屋に逃げ帰る。まあ、ゆっくり慣れてくれればいいかな。(後にタンタンは超甘えん坊に進化するのであった)

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